CROD: CALIFORNIA REGISTRY OF OVUM DONORS

Asian Egg Donor Applicants Wanted.Linking loving open minded women with couples who want children.

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卵子(エッグ)ドナー体験談

卵子提供は最大のボランティア

卵子提供に関わろうと思ったきっかけは、私の大切な親友の中絶でした。

たくさんの方が切実に子どもを授かりたいという希望を持ちながら不妊治療を行っている一方で、彼女は授かった命を諦める選択をしました。このことで、彼女は「自分は子どもを殺してしまった。本当に子どもを望んでいる方がたくさんいる中、わたしはとんでもないことをしてしまった」と自分を責め続けていました。

そんな彼女を見て、もともとテレビなどからの知識で卵子提供のことを知っていた私は、彼女に自分の卵子を提供することで本当に子どもを授かりたくて悩んでいる方を手助けできることを提案しました。そんな中、卵子提供について調べていくうちに不妊で悩む方のブログや卵子提供で子どもを授かった方の体験談を読む機会があり、子どもを授かるということがどれほどそのカップルにとって人生に影響のある素晴らしいことかを知りました。そして、卵子提供というものは自分が今できる最大のボランティアなのではないかと思うようになり、私自身もプログラムに参加してみようと思いました。

登録をしてすぐ、連絡がありました。それからドナーとして適切であるかどうかの詳しい血液検査や遺伝病の確認などが始まりました。次々と矢継ぎ早に様々な検査や契約書のやりとりが進んでいきましたが、コーディネーターの方はそれらについて常に丁寧に解説して下さり、またこれから始まる投薬、自己注射、採卵時、それからプログラムの全ては自分自身の身体になんの害もない、ということまでについても詳細に説明して下さっていたので、渡航するまでにドナーになる上での不安は解消されていました。

実際にサンフランシスコに到着してからは、2、3日に一度クリニックに通い、ホテルで自己注射をし、それらの合間に観光をしたり美味しいものを食べたりして過ごしました。自己注射はほんの少し痛みがある程度で慣れると平気でしたし、クリニックで行う内診も毎回短時間で先生も優しい方ばかりでした。採卵までにはクリニックの方とコーディネーターの方が私の身体のことを考慮しながら細かい調整を行って頂けたので、安心して採卵まで過ごすことができました。

しかし、いざ採卵時になると正直とても怖かったです。手術室のような場所でたくさんの機械やクリニックの方に囲まれて緊張しましたし、なにより眠っている間にことが終わってしまうことを想像できず足がすくみました。

ところが、麻酔が効きはじめたなと思った次の瞬間控室で目が覚め、採卵がいつ始まったのか終わったことすらわからないくらいあっという間に全て終了していました。終わってからは生理痛のような痛みがありましたが、クリニックの看護婦さんがそばにいてくださり、市販の痛み止めが飲めない私には配慮して別の薬を処方していただけました。コーディネーターの方には体調が完璧に戻るまで滞在期間を少し延ばして頂くなど、最大限の配慮をして頂くことができました。とても感謝しています。

ドナーとして役割を終えた今、レシピエント様の幸せを願うばかりです。子どもを授かるということは、とても大きな希望であり幸せだと思っています。このような命に関わるプログラムに参加できたことで、命について考える機会をもち、またひとの幸せ、人生についても考えを深めることができました。無事に遣りおえることができとても嬉しい気持ちですし、自分自身にとって良い影響のあることであったと思っています。